しばらくずっと一人で暮らしていて思い始めてきたことがある。それは、「誰かに僕の人生を見ていて欲しい」という感覚だ。
結婚したいとか、恋人が欲しいとか、そういうことに近いのかもしれない。ただ肉体関係も身の回りの補助も婚姻という契約も別に目的にはしていなくて(必要としていると客観的に見て思う)、ただ単に自分が生きていることを、自分が何を考えどう生きていくのかということを誰かに見ていて欲しいのだ。
年に一回くらい会う友達とかがちょうどいいのかもしれない。
アドバイスが欲しいわけでも、理解して欲しいわけでもなくて。ただ近くにいればいいというわけでもなくて。
僕という人間が、人知れず生きていたことを誰かに知っていてもらいたい。
僕という人間が結局たいして何もなさずに死んでいくことを、誰かに知っていて欲しい。
寝れない夜はこんなことばかり考えて不健康だ。早く寝るべきなのだが全く眠くない。
あぁ、こうして何もなさなかった1日が、無為に延長されていく。