『達人プログラマー』を読んでいた

515hikaru
2 min readFeb 28, 2018

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達人プログラマーという本を読んでいた。ソフトウェア開発における名著らしい。

なんとなく聞いたことはあったDRY原則(Do not Repeat Yourself)、ソフトウェアの直交性、見積もりなどなど。ソフトウェア開発における70ものTipsが1冊の本にまとまっている本だ。(いくつかのツール名で時代を感じる部分はあれど)古めかしさも少ない。それは我々人類は進歩していないという意味なのか、それともソフトウェア開発は未だに十二分に難しいということなのか。

今回読んでいたのはただの趣味である。ソフトウェア開発は普通にやると失敗する。なので失敗しないように細心の注意を払いつつ、根拠のある楽観をしながら一歩一歩プロジェクトを前に進めていく必要がある。そのことを再確認したかった。

曳光弾とプロトタイプの違いなどは僕にも見覚えがある。ずっとプロトタイプとして作っていたものが実は曳光弾として使われる(そして失敗する)なんてこともかつてあった。

ソフトウェア開発は本当に難しい。単にプログラミングができる以上の問題が潜んでいて、そしてプログラミングができる(と思い込んでいる)人ほどその沼にハマりやすい(ような気がする)。

僕は学生時代に擬似的にだが「炎上」を経験したことがある。そして、そのプロジェクトをトップダウンで中止させたことがある(僕が画策した)。今思うと、その経験があるから新卒スタートアップベンチャーという生き方を選んでもなんとかなっているのだと思う。

もし、僕がその経験がなかったら、今の会社に対するストレス耐性や自分のスキルなどは全く異なるものになっていただろう。そして、当たり前に根回しをしたり、人間関係や組織構成の把握にアンテナを貼り、細かな言動に気を配るといった習慣を身につけることはなかっただろう。

そんなことをやっているから、プログラミングの楽しみみたいなものからどんどん遠ざかっている気がする。もっと純粋に開発に精を出したほうがいいのかもしれない。少なくともソフトウェア開発に精を出すべきで、人間関係や社内調整などのタスクに僕が寄与するのは僕も望んでいないはずなのだが、なぜかついやってしまう。クセなのだろうか。

いずれにせよ、純粋に技術を面白がるという時間を取りたい。今のところ休日しかなさそうだ。

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